行政書士試験では全科目あわせて60問出題されますが、その中で記述式問題は3問出題されます。
このように行政書士の勉強を始めたばかりで、まだ記述問題を見たことがない人もいるかと思います。
記述式のことが全くわからない人でも、この記事を読めば、基本的な情報から具体的な対策までスムーズに理解することができます。
行政書士の記述式とは
行政書士試験における記述式は下記の特徴があります。
- 例年3問出題(民法2問・行政法1問)
- 20点満点
- 40字前後という字数制限
- 事例問題、条文問題
記述式は、たったの3問しか出題されませんが、試験全体の300点中60点と高めの配点になっています。(3問×20点=60点)
実際に出題された記述式の過去問
「記述式の問題を見たことがない」という人のために、実際に本試験で出題された問題を用意しました。
問題
問題46 Aは、自己所有の時計を代金 50 万円でBに売る契約を結んだ。その際、Aは、 Cから借りていた 50 万円をまだ返済していなかったので、Bとの間で、Cへの返 済方法としてBがCに 50 万円を支払う旨を合意し、時計の代金 50 万円はBがCに 直接支払うこととした。このようなA・B間の契約を何といい、また、この契約に 基づき、Cの上記 50 万円の代金支払請求権が発生するためには、誰が誰に対して どのようなことをする必要があるか。民法の規定に照らし、下線部について 40 字 程度で記述しなさい。
回答例
第三者のためにする契約といい、CがBに契約の利益を享受する石を表示することが必要。
今はまだ理解できないかもしれませんが、雰囲気だけでも確かめておきましょう。
記述式が苦手な人が多い理由
記述式の難しさは、選択肢がないことにあります。
択一式の場合だと選択肢が用意されており、なんとなくでも答えが分かっていれば正解にたどり着くことができます。
一方で、記述式には「選択肢という名のヒント」がないので、「正確な知識+文章化する力」が要求されます。
要求されているレベルが記述の方が高いため、ニガテに感じる人が多いようです。
![](https://gyosei-shikaku.com/wp-content/uploads/2020/07/854885327709147f8a63780b5cccd134-320x180.jpg)
記述式の勉強法を2つ紹介
記述式が解けない原因は、下記2つが考えられます。
- 択一の知識が不足している
- 上手く文章化できない
記述の問題文を読んでも「なにを問われているのかサッパリ」という人は、択一知識が不足していると考えられます。
この場合、択一の過去問をもっとやり込む必要があります。
「何を答えればいいかは分かるけど、上手く文章化できない」という人は、記述式の解法を身につけましょう。
詳細は「行政書士の記述対策を解説【ニガテな原因は2つだけ】」に書いています。
記述式がニガテな方は是非チェックしてみて下さい。
行政書士のおすすめ記述問題集
記述式の問題集を選ぶポイントとしては「収録されている問題の数」を重視するとよいです。
理由は、最近の問題集はどれもクオリティーが高く、内容自体は、どれも似通っているからです。
大は小を兼ねるので、もっとも問題数が多い「みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集 2020年度」がオススメ。
記述にニガテ意識がある人でも、一冊終わるころにはスラスラ解けるようになりますよ。
この問題集のデメリットは、他より100円ぐらい高いことです。
ほかの問題集(記述用)も気になる方は、【2020年最新】行政書士の記述式問題集おすすめランキング3選に詳細を書いていますので、参考にして下さい。
まとめ
記述式の理解は深まったでしょうか。
気になった項目があればリンク先で詳しく書いていますので、是非そちらも参考にしてみて下さい。
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