このような疑問にお答えしていきます。
先に結論を伝えておくと、過去問だけで合格するのは難しいです。
本記事の前半部分では、過去問だけで合格するのが難しい理由について解説しています。後半は過去問以外にやっておくべき勉強をご紹介します。
行政書士に過去問だけで合格することはできない
行政書士に過去問だけで合格できるというのは実際のところどうなのか解説します。
過去問だけ勉強していれば合格できるという資格も確かに存在します。
僕が取得してきた資格の中では、宅建やファイナンシャルプランナーは、過去問だけで合格できる典型だと感じました。
しかし行政書士については過去問だけで合格するのは難しいと考えています。
過去問だけでは合格できない理由
行政書士試験に過去問だけで合格できない最大の理由としては、新出問題の割合が高いことです。
これは言いかえれば過去問から再出題される割合が低い、ということです。
とはいっても科目単体で見れば、過去問だけで対応可能な科目も存在します。
憲法や行政法がその例です。
しかし行政書士試験に科目合格という制度はないので、科目単位で攻略できても意味がありません。
となると過去問だけで対応できない科目は、過去問以外で補うしかありませんよね。
行政書士試験は、新出問題の割合が高いので過去問だけで合格ラインを超えるのは難しい。
過去問以外にすべきこと
下記のものがあります。
- 条文の暗記
- 模試の受験
- 法改正の対策
行政書士試験では条文を暗記できているかどうかを試す問題が出題されます。
条文学習では「過去に出題されていないが、出題されそうな条文」を暗記しておく必要があります。
そこでおすすめしたいのが模試。
ほとんどの模試は本試験で出題されそうな論点を予測して問題構成されています。
もちろん「過去に出題されていないが、出題されそうな条文」も予測してくれてます。
また模試には独学者が勉強しにくい「法改正」に対応した問題も出題されます。
模試は市販されているタイプでもいいのですが、おすすめは資格予備校がやっている模試です。
模試受験の特典として、模試の解説動画がセットになっていることが多いからです。
過去問が最重要であることに変わりはない
過去問だけで合格することはできません。とはいえ、あくまでも学習の中心は過去問です。
軸である過去問に対して、条文学習や模試、記述式の練習、文章理解の練習をプラスしていくイメージです。
それに毎年数問は過去問と同じような問題が出題されます。そのような問題を取りこぼしているようでは到底合格できません。
試験日までには過去問を完璧に仕上げておきましょう。
過去問の効率的な使い方
過去問を試験前の腕試しのようなものだと捉えている人がいますが、これは大きな誤解です。
何度も繰り返して、最終的には全問暗記をしてしまうぐらいの勢いで使い倒しましょう。
過去問は何年分すべきか
10年分が最低ラインだと考えています。
過去問は何周すべきか
最低でも5周はしておきたいところ。
理由としては1周、2周では、ほとんど頭に残らないからです。(僕は残りませんでした。)
5周くらいしていると自然と問題自体を覚えてしまうかもしれませんが、それで問題ありません。
過去問を周回するときに1つ注意点があります。それは理解できている問題は飛ばしてOKということです。
最初のページから最後のページまで満遍なく勉強する必要はありません。
理解できていないところを重点的に勉強して、全範囲を理解できるように心がけましょう。
理解できている問題も含めて全範囲を何回も解く。
理解できていない問題を優先して解く。
難しく感じる場合
過去問をするときに、1周目は少々難しく感じるかもしれません。
問題を読んで難しいと感じたら、すぐに回答を見てしまってもOKです。
コツとしては、問題を解くというよりも、問題と解説をセットで暗記するイメージを持つことです。
解けない問題を少しずつ減らしていきましょう。
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行政書士の過去問を選ぶポイントは「網羅性」
行政書士の過去問を選ぶポイントは1つです。とにかく網羅性が高いものを選びましょう。
最低でも10年分というのを意識してみて下さい。
こんな人のために、次はおすすめの過去問を紹介します。
おすすめ過去問
僕のおすすめは圧倒的に「合格革命 行政書士 肢別過去問集 2022年度」です。
昭和63年〜の問題が収録されており、網羅性が最高です。
全科目が1冊にまとまっているので持ち運びにも便利。
網羅性が高いからこそ1周するのに時間がかかるところが唯一のデメリットです。
まとめ
今回の内容を軽く振り返っておきましょう。
過去問だけで合格できない原因としては、新出問題の割合が高いことでした。
本試験の対策としては、過去問を完璧に仕上げた上で、新出問題の予想論点ををしっかり抑えておくことが重要です。