記述式

行政書士の記述対策を解説【ニガテな原因は2つだけ】

「勉強がある程度すすんできたから、記述式に挑戦してみたけど、思うように解けなかった・・・。」

なんてことありますよね。

記述式は配点が高く、全体の20%も占めるので、人並みには解けるようにしておきたいところ。

そこで今回は、記述が上手く解けない人に向けて、スラスラ書けるようになる記述対策をご紹介します。

本記事の結論は下記の2点です。

  • 択一式の知識を強化する
  • 解法を学ぶ

この記事を読んで、しっかり行動すれば、記述問題がスラスラ解けるようになりますよ。

記述が解けない2つの原因と対策法

記述問題が解けない原因は下記の2つが考えられます。

  • 知識不足
  • 上手く文章化できない

おそらく、ほとんどの人は「知識不足」が原因です。

知識不足は、択一の実力不足

択一式には選択肢が用意されているので、多少あいまいな知識でも正解肢を見つけることができます。

一方で記述式には選択肢が用意されていないので、択一式以上に正確な知識がないと解答を書くことはできません。

解決策としては、知識不足が原因で記述が解けない人は、まず「過去問の択一式」を完璧にすることを意識しましょう。

択一式がある程度、仕上がるころには記述式もスラスラ解けるようになっています。

極論、択一の知識が完璧なら、記述の練習をしなくても記述問題を解くことができます。

上手く文章化できないなら解法を学ぶべし

「択一知識は完璧だけど、上手く文章化できない」という人は解法を学びましょう。

具体的には下で説明します。

 

記述の解法

「知識はあるけど、上手く文章化できない」という人は、難しく考え過ぎているかも知れませんね。

記述と言ってもたったの40文字なので、基本的には、端的に必要事項を並べるだけでOKです。

もちろん美文を書く必要もありません。

具体的には、これからお伝えする解法を意識してみてください。

  1. なにが問われていかを確認する
  2. ①に対する答えを箇条書きで書き出す
  3. ②を並べる

次は、実際に過去問をつかって解法を説明します。

過去問をつかって解法を解説すると

平成29年度-問46

平成29年度の問46を例に解説していきます。

不法行為による損害賠償請求権は、被害者またはその法定代理人が、いつの時点
から何年間行使しないときに消滅するかについて、民法が規定する2つの場合を、
40字程度で記述しなさい。

 

この問題は民法724条が題材になっています。

民法 第724条

不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が①損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。②不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする。

 

先ほどの解法を使用すると下記のような感じです。

❶なにが問われていかを確認する
 →「いつの時点から何年間行使しないときに消滅するか」
 →「民法が規定する2つの場合を」

❷①に対する答えを箇条書きで書き出す
 →・損害及び加害者を知った時から三年間
  ・不法行為の時から二十年

❸②を並べる
 →損害及び加害者を知った時から三年間、不法行為の時から二十年

 

正解例

損害及び加害者を知った時から三年間、不法行為の時から二十年、行使しないとき。

 

この問題文を読んで、民法724条の内容が問われていることに気付けないようであれば、知識不足の可能性が高いです。まずは、択一の過去問を回しましょう。

 

>>【2020年最新】行政書士の記述式問題集おすすめランキング3選

 

まとめ

記述が解けない原因は大きく下記の2つでした。

  • 知識不足タイプ
  • 文章化できないタイプ

知識不足タイプは、択一式の過去問で正確な知識をインプットすること。

文章化できないタイプは、問題を解くときに、今回ご紹介した解法を使用することを意識してみましょう。

ついでに解法も復習しておくと、下記の3ステップです。

  1. なにが問われていかを確認する
  2. ①に対する答えを箇条書きで書き出す
  3. ②を並べる

記述式は配点が高いので、人並みに解けるように準備しておきましょう。

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