- 民法がいまいち理解できない…
- 民法の効率的な勉強法を知りたい…
- 民法を得点源にして、安定して合格したい!
行政書士試験における民法は、行政法の次に配点が高い科目です。そのため民法が苦手なままでは合格するのが難しいです。
ところが民法は試験範囲が広いせいか、苦手としている受験生が非常に多いです。
そこで今回は、民法を「苦手→得意」にできる民法攻略法をご紹介していきます。
実はこの記事を執筆している私も、もともとは民法が苦手でした。
しかし、今回紹介する勉強法(攻略法)を使って苦手を克服したことで、2019年の行政書士試験に一発合格することができました。
本記事は「民法が苦手で困っている…」という方に読んでいただきたい記事内容となっております。
この記事を最後まで読むことで、民法を「苦手→得意」にすることができます。
行政書士試験における民法とは(事前知識)
【行政書士試験におけるメイン科目の出題傾向 】
憲法 | 民法 | 行政法 | |
5肢択一式 | 5 | 9 | 19 |
多肢選択式 | 1 | 0 | 2 |
記述式 | 0 | 2 | 1 |
合計 | 6 | 11 | 22 |
民法は「5肢択一式…9問」と「記述式…2問」の合計11問出題されます。
配点としては76点。これは行政法(112点)に次いで2番目に高いです。
そのため行政法の次に重要な科目と言えます。
今回は択一式をメインに解説していきます。
記述式については「行政書士の記述対策を解説【ニガテな原因は2つだけ】」で詳しく解説しています。
行政書士試験における「民法攻略法」
法学検定の問題集を活用
民法は攻略が難しい科目です。「過去問からの再出題が少なく新出問題が多い」という特徴があるからです。
つまり過去問を学習するだけでは足りません。
それではどう対策すればいいのかというと、「法学検定・スタンダードコースの問題集」を活用するのがおすすめです。
行政書士の過去問よりも、「法学検定・スタンダードコースの問題集」の方が網羅性が高いのが理由です。
民法では、まるまる1問が過去問から出題されることは、ありません。しかし選択肢単位での再出題はよくあります。そのため「過去問」と「法学検定スタンダードコースの問題集」を並行するのがベストです。
過去問の周辺知識を強化
前述したとおり、民法は新出問題の割合が高い科目ですが、ある程度は予測することができます。
過去に出題された問題の周辺から出題されることが多いです。
具体的にどう勉強していけばいいのかというと、例えば過去問で民法724条1項が出題されているのであれば、2項も覚えておく、といった具合です。
つまり過去問で問われている条文の関連条文を暗記していくということです。
民法の苦手を克服するコツ
民法を得意にするコツは、「要件・例外・結果」を暗記することです。
行政書士試験では「要件・例外・結果」このどれかをいじって出題されることが多いからです。
少し理解しづらいと思うので具体例を出します。
具体例
民法113条1項
代理権を有しない者が他人の代理人としてした契約は、本人がその追認をしなければ、本人に対してその効力を生じない。
これは無権代理の条文ですが、分解すると3つのパーツで構成されています。
3つのパーツ
- 要件:代理権を有しない者が他人の代理人としてした契約
- 例外:本人がその追認をしなければ
- 結果:本人に対してその効力を生じない
民法の条文は全部で1000以上あり、まるごと暗記するのは難しいです。そこで「要件・例外・結果」に分解することで暗記が楽になります。
行政書士の民法攻略法 まとめ
民法は配点割合が高く76点もあります。そのため民法を苦手なまま放置してしまうと合格は難しいです。
新出問題が多く、過去問だけでは試験範囲をカバーできないという特徴があります。対策としては法学検定スタンダードコースの問題集を活用することです。その際は過去問も並行して勉強する必要があります。
過去問・問題集をするときは、条文の「要件・例外・結果」を意識しましょう。
民法は難しい科目ですが、上記を意識して問題演習に取り組めば少しずつ実力がついてきます。